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アーティスト:The Coral
アルバム名:Roots & Echoes
リリース:2007年
オススメ度:★★★☆☆


▽ Review

ルーツ&エコーズ(Roots & Echoes)はコーラル通算4作目のアルバム。前作「The Invisible Invasion」同様、60年代テイストのレトロでトラッドなサウンドを核に、哀愁系(メランコリック)のメロディーをさりげなく入れた独自のアンサンブルが光る作品となっています。

オアシス(Oasis)嫌いを公言しながらも、ノエル・ギャラガー(Oasis)から1番のお気に入りバンドと讃えられ、そしてノエル・ギャラガー所有のスタジオでレコーディングした野心作であるプレス各社に称された逸品です。個人的には前作程のサイケ色が衰退し、ポップ志向になっている印象を受けましたが、
ともあれ、耳に残って、口ずさみやすいレトロ・テイスト・ポップ・チューンM4「Jaquline」、M9「Rebecca You」はオススメです。

Review情報ソース:Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84-・・・



▽The Coral - Biography

コーラル(The Coral)は1996年に英国はリバプールで結成されたロック・バンドである。ジャンルはインディー・ロック/オルタナティブ・カントリー。1960年代テイストの音(フォーク、ソウル、リズム&ブルーズ、サイケデリック、ロックンロール、ダブ、スカ、ウォルツ…など)に、独自の持ち味を加えたサウンドが特徴。別名“リヴァプールの神童”と呼ばれている。

Biography情報ソース:Sony Music
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/Coral/



▽追記 / 私的見解

ルーツ&エコーズ(Roots & Echoes)がその名の通り、アルバム名にピッタリな作品だと思ったのが第一印象。ルーツとは恐らくUKバンドですので60年代を指すのでしょう。キンクス(The Kinks)やビートルズ(The Beatles)の匂いがプンプンします。

本作オススメ曲に挙げた「Jaquline」は、ラーズ(The La’s)を彷彿させる名曲と紹介してあったサイトがありました。ラーズとコーラルは同じ同郷。リヴァプール出身。そして、そのラーズも「60年代の英国ロックの伝統をインディ・ロックに持ち込んだ独自のサウンド」が人気を博した伝説のバンドなわけです。

音楽は良くも悪くも“ある一定周期でループ(繰り返す)する”と云われています。時代の変遷と共に、ムーブメント・リバイバルと呼ばれながら…。ただコーラルのサウンドは、単なる“ループ”ではないと確信しました。エコーズ=残響。謙虚さや真摯さ、惹いては音楽へのリスペクトが伝わり、且つ洒落ていることがわかります。“ルーツと残響”・・・これからも伝統を残響させていくと云う強い“意志”さえ伝わってきました。


◆The Coral – Jaquline(youtube動画)
http://youtu.be/DeTvXwy5Tyg

◆The Coral - Rebecca You(youtube動画)
http://youtu.be/RbeBAFz7PRo


<音楽CD Vol,138>